40代がインプラント治療を選ぶ割合やメリット!入れ歯・ブリッジとの比較も紹介
いつまでも歯を健康に保つことが理想的ですが、年齢を重ねるにつれて歯周病などを発症しやすくなることで、歯を失ってしまうリスクも高まってしまいます。歯を補う治療法は様々ですが、中でもインプラントは審美性や機能性に優れているため、最近ではインプラントを選択する方も増えてきました。
今回は、歯に対する悩みが現れやすい40代の方がインプラント治療を選ぶ割合やメリットについて解説します。併せて、入れ歯やブリッジとの比較や特徴についてもご紹介します。
これからインプラント治療をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
40代の歯や治療に関する傾向について
- 40代の約半数が歯を失っており、歯周病が進行している方が多い
- 40代でインプラントを選ぶ方の割合は、40~44代で総数11.2%のうち0%、45~49代で総数14.5%のうち0.7%
40代でインプラント治療を行うメリット
- 噛む機能を回復できる
- お顔を若々しく保てる
- 審美性が高く見た目を気にせずに済む
- 食事や会話を不便なく楽しめる
40代でインプラント治療を行うリスクと注意点
- 外科手術のリスク
- 口腔内の感染症リスク
- 治療費が高くなりがち
- 治療後もメンテナンスが必要
- 顎骨や全身の健康状態によってはインプラントができない場合もある
- 喫煙習慣がある方は禁煙しなければならない
40代の「歯」や「治療」に関する傾向
40代は、歯や口内の健康に対する意識を高め、適切なケアを始める重要な時期です。歯を失う人の割合は年齢と共に増加しており、早い段階での予防が求められます。
インプラント治療を検討する理由は様々ですが、ここでは40代における歯や治療に関する具体的な傾向について見ていきましょう。
40代の約半数が歯を失っている
40代になると、歯を失った経験がある人が増え始める時期です。厚生労働省のデータによれば、前回と比べて40代で歯を失う割合は少なくなっているものの、令和4年の調査結果でも、40代の約半数が歯を失ったことがあるという結果が出ています。
50代・60代になるとさらに増加するため、40代のうちから適切な口腔ケアが重要であるといえるでしょう。この段階でのケアが50代以降の健康状態を左右することから、早期の予防と治療が求められています。
参照:厚生労働省による「令和4年 歯科疾患実態調査結果」
歯周病が進行している方が多い
40代で特に注意が必要な病気の一つが歯周病です。歯周病は初期段階では症状が現れにくく、気づいたときには歯槽骨の吸収が進行していることも珍しくありません。
歯周病が進行すると、歯を支える骨がなくなることから歯が動揺し始め、食生活に支障をきたすこともあります。最終的には、歯が抜け落ちてしまうこともあるかもしれません。
40代以降では特に歯周病による歯の喪失が問題となるため、この年代から積極的な口腔ケアが求められます。体力的に余裕があるうちに適切な治療を受けることが、長期的な健康維持につながります。
歯周病治療をしても噛む力が回復しにくい
歯周病を発症した場合、初期段階での治療であれば回復を見込めますが、症状が進行している場合は歯を支える骨の吸収が大きく、治療をしても改善することが難しい場合も少なくありません。
そのため、歯が安定せず、今まで通り噛む力を回復させることができないことがあります。噛む力が回復できないままでいると、痛みを伴ったり、食事も思うように楽しむことができなくなったりします。
40代でインプラントを選ぶ方の割合
令和4年の厚生労働省の調査によると、40代でインプラントを選ぶ方の割合は、40~44代で総数11.2%のうち0%、45~49代で総数14.5%のうち0.7%という結果でした。全ての年代の中でも40代が最も少ないことが分かります。
なお、40代以降から歯を失うリスクが高まっていくため、それに伴ってインプラント治療を選ぶ方の割合も増えていく傾向にあります。
参照:厚生労働省による「令和4年 歯科疾患実態調査結果」
40代でインプラント治療をおこなうメリット
40代でインプラント治療を行うことは、歯の劣化や歯周病の進行などから解放される手段として大いに期待されています。以下では、40代でインプラント治療を行う具体的なメリットをご紹介します。
噛む機能を回復できる
インプラント治療はブリッジや入れ歯に比べて、非常に自然な噛み心地を実現します。インプラントは人工歯根を顎骨に固定するため、入れ歯のようにぐらつくことなく、しっかりと物を噛むことができます。
さらに、残存する歯に過度な負担をかけることもありません。歯全体としてのバランスを保ちながら噛む力を再現できるようになります。また、食べられる食材の幅も広がり、食事を存分に楽しむことができるようになるでしょう。
お顔を若々しく保てる
インプラントは顔の輪郭や表情に豊かさをもたらし、若々しさを維持するのに役立ちます。入れ歯やブリッジによる顎骨の減少や噛み合わせの悪化を防ぐことで、頬がこけにくく、歯ぐきや顎のラインも自然に保たれます。
さらに、シワやたるみの進行を遅らせ、老けた外見を回避する効果も期待できるでしょう。結果として、笑顔の魅力を維持し、健康的な印象を周囲に与えることができるのが魅力です。
審美性が高く見た目を気にせずに済む
インプラントはその見た目の自然さでも、他の治療法と比べて優れています。入れ歯のように金属部分が外から見えることがほとんどないため、人工歯だと気づかれにくいのが大きな利点です。
また、インプラントは自然な色合いで、自分の歯に近い形と色で製作できるため、他人が気づくことなく日常生活を送ることができるでしょう。この審美性の高さから、見た目を特に気にする方にとって安心感を与える選択肢となります。
食事や会話を不便なく楽しめる
インプラント治療を受けると、歯を失う前と同じく自然な食事や会話を楽しむことが可能になります。インプラントが顎の骨に固定されるため、安定性が高く、天然歯と同様の力で噛むことができます。
このため、食事中に口腔内での違和感を感じることなく、硬いものもしっかりと噛むことができるのです。さらには歯と歯ぐきの状態が良好であれば、発音も明瞭になり、人との会話をより楽しむことができるでしょう。
40代でインプラント治療をおこなうリスクや注意点
40代でインプラント治療を検討する方の多くは、失った歯を自然な形で補いたいという強い希望を持っています。しかし、インプラント治療には手術を必要とするため、いくつかのリスクが伴うことは避けられません。
下記では、40代でインプラント治療をする際のリスクと注意点について詳しく説明します。
外科手術のリスク
インプラント治療は、歯茎を切開し人工歯根を骨に埋入する外科手術を伴います。この手術によって痛みや腫れが生じる可能性があるだけでなく、手術部位からの感染症のリスクも高まります。
感染症は傷口の治癒や骨の回復を遅らせたり、状況が悪化したりしてしまう恐れがあるため、術後は口腔内を清潔に保ち、安静にすることを心がけましょう。また、手術中のトラブルによってインプラント手術が失敗してしまうケースもあるため、経験豊富な歯科医師に治療を依頼することが大切です。
口腔内の感染症リスク
前述した通り、インプラント治療は外科手術を伴うため、術後は傷口が敏感な状態です。手術直後は傷口に触れないようにすることが大切ですが、清掃を怠ってしまうと感染症を引き起こしてしまう可能性が高まります。
また、インプラント治療後はインプラント周囲炎を発症するリスクも高くなるため、日頃から丁寧な歯磨きと定期的なメンテナンスで口腔内を清潔に保つことを意識しましょう。
治療費が高くなりがち
インプラント治療は基本的に自費診療であるため、治療費が高額になるのがデメリットの一つです。そのため、治療開始前に必要となる費用を明確にし、経済的負担を正確に把握しておくことが重要です。
また、カウンセリングや治療計画の説明を受ける際に歯科医師と十分に相談し、納得した上で治療に臨むようにしましょう。
治療後もメンテナンスが必要
インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラントは歯槽骨としっかりと結合していますが、周囲に炎症が広がると早期脱落のリスクが生じます。
インプラント治療が終了しても3ヵ月に一度の定期検診を受け、トラブルが起きる前に早期に発見してもらうことが大切です。日常的な口内ケアも欠かせないため、特に注意を払いましょう。
顎骨や全身の健康状態によってはインプラントができない場合もある
インプラント治療は、全ての人が受けられる治療ではありません。まず、インプラントを埋入するためには骨の量が十分に確保できていることが条件のため、骨の量が少ない、もともと骨が薄い場合は治療が難しいと判断されることがあります。
また、糖尿病や心疾患、高血圧、骨粗しょう症などの全身疾患をお持ちの方は、細菌感染のリスクを高めたり、インプラントと骨との結合を妨げたりする可能性があるため、治療ができないことがあります。
なお、患者様の口腔内や全身の状態によっては治療が可能になる場合もあるため、歯科医師や内科のかかりつけ医と連携を図りながら、安全な治療ができるかどうかを判断してもらいましょう。
注意点④喫煙習慣がある方は禁煙しなければならない
喫煙は口腔内の健康に悪影響を及ぼし、インプラント治療後も影響を及ぼします。治療前後の喫煙は、治療した部位の感染症やインプラントの脱落のリスクを高める原因となるため、禁煙が求められます。
長期的にインプラントを維持するためには、治療前後に関わらず禁煙に取り組んでみてください。治療後の健康的な口腔環境を守るためにも、喫煙習慣を見直しましょう。
40代のインプラント・入れ歯・ブリッジを徹底比較!
歯を失ってしまった場合の治療には、インプラントの他に入れ歯やブリッジがあります。この章では、インプラント・入れ歯・ブリッジそれぞれを徹底比較します。
それぞれの特徴とメリット、デメリットを理解し、ご自身の口腔内や希望に合った治療法を選ぶようにしましょう。
インプラントの特徴
インプラントは、失われた歯の箇所に人工歯根を顎骨に埋め込む方法で、見た目の自然さと噛む力の強さが特徴です。顎の骨にしっかりと結合するため非常に安定性があり、自然な感覚で会話や食事を楽しむことができます。
ただし、外科手術を伴うことでのリスクがあることや治療期間も長いことにより、身体的・精神的負担が大きくかかってしまうことがデメリットといえるでしょう。費用も高額になるため、計画的に治療に臨むことが大切です。
入れ歯の特徴
入れ歯は、取り外し可能であることから手軽にお手入れができ、口腔内を清潔に保ちやすいのが特徴です。また、保険が適用されるため、治療費が比較的安価であることがメリットといえるでしょう。
ただし、バネをかける金属が見えるため、見た目を重視する人にとっては抵抗を感じてしまうかもしれません。さらに、インプラントやブリッジと比べて噛む力が弱いことや口腔内での違和感が大きく、食べ物の選択が制限される場合もあるため、生活スタイルを考えた選択が重要です。
ブリッジの特徴
ブリッジは、歯を部分的に失った場合に有効な治療法で、欠損した歯の両隣の歯を削って支えとすることで、連結した被せ物を装着します。入れ歯と比べて違和感が少なく、見た目も自然に保ちやすい特徴があります。
しかし、支えとなる両隣の歯に負担がかかりやすく、その結果、健康な歯の寿命に影響したり、清掃が行き届きにくいことから虫歯のリスクが増加することも少なくありません。そのため、ブリッジを選ぶ際は健康な歯を守ることを考慮する必要があります。
比較表
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
---|---|---|---|
治療法 | 欠損部位の顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着する治療法 | 人工歯とレジンで作られた歯茎の補綴装置であり、周りの歯にバネをかけて装着する治療法 | 両隣の歯を削って土台として使用し、失った歯の部分に連結した歯を装着する治療法 |
治療期間 | 約半年~1年 | 約1ヶ月~2ヶ月 | 約2週間~2ヶ月 |
寿命 | 約10年~15年 | 約5年~6年 | 約7年~8年 |
費用 | 自費診療 (全額自己負担) |
保険適用可能 ※自費も有 |
保険適用可能 ※自費も有 |
メリット | ●見た目が自然 ●天然歯とほぼ同等の噛む力 ●寿命が長い ●周りの歯を傷つけない |
●取り外し可能でお手入れが簡単 ●短い期間で治療が完了する ●外科手術の必要がない |
●天然歯とほとんど変わらない力で噛める ●見た目の違和感が少ない ●取り外さなくて良い |
デメリット | ●外科手術を伴う ●治療費が高額 ●治療期間がかかる |
●見た目が目立つ ●噛む力が弱い ●口腔内での違和感がある |
●両隣の歯に負担がかかる ●被せ物が連結しているため、清掃が難しい |
40代が選ぶ割合(※) | ●40~44代…総数11.2%のうち0% ●45~49代…総数14.5%のうち0.7% |
●40~44代…総数11.2%のうち0.9%(部分入れ歯) ●45~49代…総数14.5%のうち0.7%(部分入れ歯)・0.7%(総入れ歯) |
●40~44代…総数11.2%のうち10.3% ●45~49代…総数14.5%のうち13.1% |
(※)参照:厚生労働省による「令和4年 歯科疾患実態調査結果」
「インプラント 40代」に関するよくある質問
年齢を重ねるとともに口腔内にトラブルが起き始め、インプラント治療を検討している方も多いのではないかと思います。
ここでは、40代でインプラント治療を受けることに関するよくある質問にお答えいたします。
40代でインプラントはできますか?インプラントができない年齢は?
40代でインプラントをすることは可能です。なお、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療のため、顎の成長途中である未成年の方は受けることができません。
顎の成長が止まれば、どの年代でも治療を受けることが可能ですが、インプラントは外科手術を伴うことから身体的負担が大きくなるのがデメリットです。そのため、高齢の方は健康状態を考え、治療方法を慎重に検討することをおすすめします。
インプラントは早い方がいいですか?
歯を失ってからインプラント治療を受けるかどうかの判断は、早めがおすすめです。というのも、歯を失ったまま放置してしまうと骨の吸収が進み、インプラントを埋入するのに必要な骨量が足りずに治療が難しくなることがあるからです。
また、長い期間放置していると、残っている歯が倒れ込んできたり、歯並びが変わってしまうことで、インプラントを埋入するスペースがなくなることもあります。
インプラント治療は手術が必要であることや費用も高額になるため、判断に迷うと思いますが、できるだけ早めに判断することが望ましいでしょう。
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40代では歯周病が進行し始め、歯を失ってしまう人が多くなっているのが現状です。歯を補うための治療に、審美性や機能性に優れたインプラントを選ばれる方も徐々に増えてきました。
比較的体力がある40代の今だからこそ、早めのうちから口腔内の状態を整え、将来に備えておくことも必要かもしれません。まずは、どの治療法が自分に最適かを見極め、納得のいく治療を受けることが大切です。
高田歯科クリニック(杉並区荻窪)では、幅広い年代の方へインプラント治療を行っております。安心して治療を受けられるよう、カウンセリングや患者様一人一人に合わせたご提案にも力を入れているため、インプラント治療について気になることや不安に思うことがあれば、お気軽に当院へご相談ください。
カテゴリー:インプラント&歯科ブログ 投稿日:2025年4月2日